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2006年 09月 21日
年を重ねた背中
松之山ではこんな背中をたくさん見ることが出来る。
ここでは60才ではまだ若者扱いだそうだ。
過疎が進み 去年あった茅葺の民家が一つ消えていたそう。
冬になれば5メートルからの雪が積もるこの地で暮らして行くことはけして容易ではない。
だけど それを見過ごせず何とかしたいと思う力が今回の撮影会のきっかけになっている。
Iターンで松之山にやってきて 実際に茅葺きの民家に住み田んぼを耕し、
なんとか茅葺きの民家を残そうと頑張っておられる方と、
棚田好きのキット師匠が出会ったのは偶然というより必然かもしれない。
今回30人を超える大人数を受け入れてくださった現地の方々、
準備に何度も現地を訪れ、草刈&掃除をしてくださった師匠はじめ中心となった方々には、
ほんとうにお世話になりました。
おかげさまで楽しい時間を過ごすことが出来ました。
(一部コワイものも見ましたが^^;)
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すっころんだ直後のため、ピントがあっておりません。ご容赦ください^^;



山間の一軒屋
10センチ積もれば交通網が麻痺してしまうところに住んでいる私には
この景色が雪に包まれ 暮らして行く大変さを 想像することすら出来ません
一から十まで 大変なんだろうなぁと 思うことしか
年を重ねた背中_b0029997_1011616.jpg

堂々とした 茅葺の屋根
これを葺き替えるには一千万のお金がかかるそうです
ここではススキを材料としていますが そのススキを集めるのが大変なのです
この屋根を全部葺き替えるには とってもとってもたくさんのススキが必要で
だけど それを住んでいるおじいちゃんやおばあちゃんが集めることは不可能で
お金で済まそうと思うと 500万位になってしまうそう
それを葺き替えてもらう手間賃に また500万

だから 年々 トタンで覆ってしまうおうちが増えているそうです
だけど トタンで覆ってしまうと いずれその屋根は腐ってしまいます
そうならないために 茅屋というボランティア団体が 
トタンの屋根にしないために 茅葺き民家を守るために 今 頑張っているそうです

頑張ってはいるけれど 一軒の家まるごと葺き替えるのはたいへんなので
今年は この部分だけ また来年もしくは数年後に続きを葺き替えているそうです

けれど 残念なことにせっかく葺き替えた民家が 雪でつぶれてしまうことが続くそうです
住む人がいなくなった民家は 傷んでしまうからです
せっかく みんなで刈った茅で やっと葺き替えても 雪でつぶれてしまう
無力感に襲われてしまいそうな現実ですが
茅屋の方たちは それでも 今も 頑張っています
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千日紅が緑に映えていました
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この写真を撮って さぁ帰ろうと歩き出して 数十歩で
痛い目に 逢ったのでした^^;
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by yuka_sea | 2006-09-21 10:26 | 棚田 | Comments(2)
Commented by j_capacity at 2006-09-22 02:24
こんばんわ。
茅葺屋根のおうちは、残したいですね。
かといって、ここに冬の間も住めるかといわれると、無理といわざるを得ません。
せめて、ここのお米を買わせてもらうくらいでしょうか・・。
Commented by yuka_sea at 2006-09-22 09:50
★j_capacityさん、おはようございます。
ほんと、ぜひとも残って欲しいです。
しかし、私もここで生活できるかというと、それは別物。。。
私も、お米注文しました。
といっても10kgは多いので4人で分け合うことにしました。
お米が届くのが楽しみです♪


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